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リバース・イノベーション①

■リバース・イノベーション

 

前回触れたように、むしろ途上国のほうがイノベーションに適しているという面があります。そして、場合によっては、途上国発のイノベーションを先進国に還流させることも可能です。

 

「途上国で生まれたイノベーションを先進国に逆流させること」をリバース・イノベーションといいます。

 

 

■リバース・イノベーションの9つのポイント

 

リバース・イノベーションを行うには、当然ですが、まずは途上国で成功する必要があります。「リバース・イノベーション」の著者である、ビジャイ・ゴビンダラジャンらは、そのための9つの重要ポイントを挙げています。

 

<戦略レベル>

  新興国市場の成長をつかむためには、単なる輸出ではなく、ゼロベースでイノベーションに取り組まなければならない。

  機会を活用して、新興国市場のイノベーションを他の貧困国、富裕国の取り残された市場、そして最終的に富裕国の主流市場へと移転させる。

  いわゆる新興国の巨人を自社のレーダーで補足し続ける。これらの企業は途上国を本拠とし、小さいが急成長を遂げており、いつか既存の多国籍企業を脅かす存在になるというグローバルな野心を持っている。

 

<グローバル組織レベル>

  人材、権限、資金を、成長している場所である途上国に移す。

  リバース・イノベーションのマインドセットを全社的に培う。海外駐在の任務、集中訓練の経験、新興国市場で開催される企業のイベント、創造的な経営陣の登用、はっきりと目に見えるCEOの行動を通じて、新興国市場にスポットライトを当てる。

  途上国ではグローバルとは別の独自の損益計算書を作り、成長性に関する指標を重視した業績評価を別途設ける。

 

<プロジェクト・レベル>

  リバース・イノベーションの機会ごとに最大限のビジネス能力を発揮できるように、ローカル・グロース・チーム(LGT)に権限を移譲する。LGTは創設されたばかりの企業のように振舞わなければならない。

 ・白紙の状態でニーズの評価を行わなければならない。

 ・白紙の状態でソリューションを開発しなければならない。

 ・白紙の状態で組織を設計しなければならない。

  注意深く管理された協力関係を通じて、LGTが自社のグローバルな経営資源の基盤を活用できるようにする。

  迅速かつ経済的に、重要な未知の事柄の解明に注力し、リバース・イノベーションの取り組みを統制のとれた実験として管理する。

 

【参考】

『リバース・イノベーション』ビジャイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンブル著 ダイヤモンド社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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