fc2ブログ

集団浅慮に至る道

集団浅慮に至るのは、いくつかの前提条件があると指摘されています。

A1:集団の凝集性が高いこと
凝集性とは「まとまりのよさ」のことです。まとまりがよいのはいいことなのですが、その一方で、集団独自の文化や規範(ルール)が生まれることになります。

B1:組織構造的な欠陥があること
具体的には、「集団が外部から隔絶していること」「偏ったリーダーが率いていること」「意思決定についてきちんとした手続きがないこと」「集団内のメンバーの同質性が高いこと(似た寄った経歴やイデオロギーを持っていること)」です。

B2:刺激となる状況要因が存在すること
外部からの明白な脅威が存在したり、最近、その集団が明らかな失敗を起こしているといったことです。

A1にB1あるいはB2が重なると、集団内で同調圧力が高まり、異を唱えることが困難になるため、集団浅慮に至るとされています。


また、「ブレイン・ストーミングでよいアイデアは生まれるのか?②」で触れた「社会的怠惰(結果責任はグループ全員に分散されるので、1人1人はさほど真剣に議論しなくなる)」も生じる可能性もあります。

企業の粉飾決算はものの見事に集団浅慮に至るプロセスを踏んでいることがわかります。
・株価の維持・上昇のための短期業績の必達という外部からのプレッシャーが存在する。
・強権を持った経営者が存在し、経営陣の監視という本来の取締役会の役割が機能していない(意思決定のきちんとした手続きがない)。
・取締役は社内からの昇格組が大多数で、同質性が高い。

東芝もVWも大体このパターンと言えるでしょう。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR