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ルール・チェンジャーの戦略①

異業種から参入企業や新規参入のベンチャー企業は、既存企業とは異なる競争のルールを持ち込もうとします。ルールが変われば、既存企業はそれまでの強みを活かすことができませんし、対応しようにもそれまでの強みを捨てきれませんから、ただ指を加えているだけという状態に陥りがちです。今回は、こうしたビジネスのルール・チェンジャーの戦略について考えてみたいと思います。

 

■ルール・チェンジャーの4つの戦略

 

ルール・チェンジャーの戦略は、次の4つに分類されます。


ルール・チェンジャーの4類型 出典:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー20144月号デコンストラクション3.0

 

 

縦軸は「新しい儲けの仕組みを持ち込んだかどうか」です。たとえば、かつてのレコードレンタルのように、これまでは販売、すなわち売り切りが常識だったレコード業界にレンタルという売らない仕組みを導入したケース、あるいは最近のスマホゲームのように、これまでは金を払うのが当たり前だったゲーム代金を無料にした例などが挙げられます。

 

当然、新しい儲けの仕組みが導入されると、従来型のプレイヤーは自分の儲けの仕組みが否定されるか、競争上不利になるために対応が困難になります。

 

横軸は「従来の製品・サービスに比べて新しい製品やサービスを提供しているかどうか」。ただし今ある製品やサービスの見せ方や提供の仕方を変えたのではなく、まったく新しいものを対象としています。したがって、新しい需要や市場の創出につながります。

 

具体例としては、これまで世の中になかったPCや携帯電話のように、まったく新しい製品・サービス、あるいは既存の製品・サービスと似た機能・価値を異なる手段で実現した電子書籍や電気自動車などが挙げられます。

 

儲けの仕組みが変わらない場合には、既存企業でも対応することが可能ですが、既存事業が上手くいっている場合、それを否定するような新製品・新サービスだと話は簡単ではありません。

(つづく)

 

【参考】

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー20144月号デコンストラクション3.0』ダイヤモンド社


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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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