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本当に物価は上がっているの?(コアコアCPI)

とりあえず2回で物価の話をしようと思っていたのですが、収まりませんでしたので、予定を変更したいと思います。

日本銀行が目標としている物価上昇率は2%で、異次元金融緩和(といってもあくまで日本では異次元というだけ)を始めた2013年度4月には「2年程度で達成」としていましたが、30日の黒田総裁の記者会見では、「(開始から3年以上経つ)来年(2016年)度後半ごろ」に達成時期を延期させました。日銀の金融政策を批判するならば、インフレ目標を達成していないことを挙げるべきでしょう。

さて、政府(日銀)が物価という場合、通常、消費者物価指数(CPI)を指します。しかしながら、消費者物価指数は大きく3つに分かれます。

・CPI
 全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するもの。
・コアCPI
 CPIから、生鮮食品の価格変動を除いたもの。
・コアコアCPI
 CPIから、生鮮食品とエネルギーの価格変動を除いたもの。



なぜ生鮮食品やエネルギーの価格変動を除くかというと、前回触れたように、これらは、国内の景気や政策とは無関係に価格が決まる部分が大きいからです。

では、総務省が先月30日公表した9月の消費者物価指数の動向を見てみましょう。

 CPI:前年比0.0%
 コアCPI:前年比0.1%低下(2カ月連続で低下)
 コアコアCPI:0.9%上昇(プラス幅は拡大傾向)


なお、日本銀行が目標としている物価上昇率は、CPIです。

コアCPI、コアコアCPIという名称は、日本独自のもので、世界的にはコアコアCPIを目安にすると言われています。

コアCPIが低下しているのにもかかわらず、10月30日の金融政策決定会合で日銀が追加金融緩和を見送った理由の1つとして、コアコアCPIが上昇傾向にあるからだと言われています。(つづく)
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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