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課金のしかたのシフト⑤

引き続き「顧客への課金(料金請求)のしかた」について取り上げます。

 

■逓増価格

 

家電製品など初めは高価格で徐々に低価格になるケースは多く見られますが、逓増価格は、初めは低価格で徐々に価格が上がるというものです。

 

進研ゼミなどのように小学生対象コースは安く、中学・高校・大学になるにつれて高く値段を設定する、自動車のようにエントリーカーは安いモデルを、ユーザーの所得の増加に応じて高いモデルをラインナップする、初心者用に安いモデルを、中級者・上級者には高いモデルを用意するなどの例があります。

 

 

■マークアップ式

 

小売業などで一般的に見られる値段の付け方です。仕入れに対して一定のマージン率をのせて売価を設定するというやりかたです。製造業でコストに対して一定の利益率をのせて売価を設定する場合はコストアップ法とよばれます。

 

 

■逓減価格

 

時間が経つにつれて、機械的に値段が下がる仕組みです。

 

たとえばブックオフでは売れ残った本の値段が定期的に書き換えられ、やがては100円コーナーに移ります。また売れ残ったものをバーゲン品にするということは一般的によく見られます。

 

もう少し柔軟に価格を下げることで、売り手と買い手の双方に利益が生まれるやりかたをしているのが、古着店のドンドンダウンオンウェンズデイです。

 

この店の古着には、値札の代わりに、リンゴやブドウ、イチゴなどの果物が描かれたタグがつけられており、これが値段を表しています。店内に100円から7000円まで10段階の料金表が掲げられていて、「ブドウ5000円」というように、それぞれのイラストがいくらをあらわすのか書かれています。

 

ユニークなのは、毎週水曜になると、1段階価格が下がることです。たとえば、今週ブドウが5000円だったら、翌週は4000円、翌々週は3000円と下がっていきます。安くなるまで待ちたいところですが、古着は1点ものなので、待っていたら誰かに買われてしまう可能性があります。そうした駆け引きが楽しめます。

 

店から見ると、だいたい適正な価格で売れていくので、値付けがわからない品は最高値の7000円をつけておけば、大きな間違いはありません。つまり店員の目利きがいらないシステムというわけです。

 

【参考】

「カール教授のビジネス集中講義 ビジネスモデル構築」平野敦士カール著 朝日新聞出版

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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