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CVCA(顧客価値連鎖分析)

CVCAとは?

 

CVCA(顧客価値連鎖分析:Customer Value Chain Analysis)とは、検討の対象となる会社や組織が「誰」と「どんな価値」をやりとりしているかというバリューチェーンの視点で、ある製品やサービスをめぐるステークホルダー(利害関係者)の関係を可視化する手法です。

 

アイデア創出の初期段階で、多様なチームメンバーとともに「この人(企業)にとっての価値は何か?」を検討することにより、ビジネスモデルの原型をデザインするために有効です。スタンフォード大学の故石井浩介教授らによって提唱されました、

 

<手順>

・分析の対象とする製品やサービスに関係する企業や個人をリストアップする。最初は重要度の高いステークホルダーに絞ると描きやすい。

・分析対象を中心にして、ステークホルダーを図に位置づける。簡単なイラストを使って、直感的にわかるように工夫する。

・やり取りしている価値の種類をアイコンで表現し、価値が流れる方向を矢印で示す。たとえば、お金は「¥」、情報は「!」など。

・アイコンで表現しにくい価値は、言葉で記入する。たとえば、企業内の部署間であれば「業務指示」「企画提案」、人間関係であれば「手伝い」「感謝の言葉」など。

・全体を見渡し、ステークホルダー間の価値の流れ(循環が起きているか?一方通行はないか?)を検証する。

 

CVCA例1


■価値の「一方的な流れ」に注意する

 

CVCAで検討する価値は金銭的なものばかりではありません。もの、サービス、情報など、ステークホルダーそれぞれにとっての価値を吟味することが重要です。そのうえで、ステークホルダー間の価値のやりとりや、バリューチェーンの循環が妥当かどうかを確認します。

 

価値を一方的に提供しているステークホルダーや、価値を一方的に享受しているステークホルダーが存在する場合、そのビジネスモデルは長続きしません。こうしてバリューチェーンを検討することにより、既存のビジネスモデルの問題点や改善点を発見したり、新たなビジネスモデルの原型をデザインすることができます。

 

【参考】

『システム×デザイン思考で世界を変える』前野隆司編著 日経BP

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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