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おカネは個人の生産性を高めるのか?(モチベーション)

プロ野球も全日程が終わり、選手たちの契約更改が進んでいます。毎年、一発サインで更改する選手もいれば、球団側からの提示を不服とし、なかなか合意に至らないケースもあります。「球団側もあんまりだな」と思うこともありますが、額が大きいだけに、どちらかというと「選手は野球が好きだとかチームの勝利が第一とか言いながら、やっぱりおカネが一番なのか」という印象もあるかもしれません。
 
今回は、「おカネは個人の生産性を高めるのか?」という問題について考えたいと思います。一般的に金銭的報酬が生産性の向上につながるのは次のような場合であるとされます。

①追加的な努力で成果が著しく向上する作業

あともうひと踏ん張りが求められるような作業でのカンフル剤ということですね。決まった手順がある事務作業がこれに当たり、正しくこなせば報酬を与えることで、注意力が増し、正確な作業が期待できます。逆に作業の質と報酬が連動しないと、作業が雑になる恐れがあります。

②内側からのやる気が弱いとき

どうしてもやる気がない場合や、もともと充実感が得られにくいような作業は、金銭的な報酬を使うしかありません。

③報酬を受け取ることが社会的評価につながる場合

冒頭の野球選手の例が典型的でしょう。「大台(年棒1億円)に乗る」のは、一流選手の仲間入りであり、大幅な年棒アップは球団からその年の活躍に対する評価や来シーズンの期待度の高さを意味します。
また他の選手のそれと比較することで、自分に対する選手としての価値を確認することにもなります。この場合、追加的な金銭的報酬は生産性の向上(実績)につながることが期待できます。会社員であっても、年棒制であれば、同様のことは言えるでしょう。


①②については、どちらかというとルーティンワーク的で、あまり充実感を感じられないような作業の場合であると考えられます。

では、歩合給的な要素が高い保険や車のセールスはどうでしょうか。どちらも過酷で離職率も高いイメージですが、モチベーションが高く、実績を上げることで高い充実感を得ている人もいます。高い報酬を得るために頑張るという面が大きいでしょうが、それ以外に金銭的な報酬(給与)が社内での地位や社外での評判につながることが動機づけとなっているとも考えられます。

【参考】
「インセンティブ」タイラー・コーエン著 日経BP社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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