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ブランドストーリーのつくり方③

ストーリーブリーフ(ストーリーの要約)では1人称文を書く事が奨励されます。1人称文を書く目的は感情移入を図るためです。前回同様、架空の洗剤ブランド●●を例にします。

 

<ブランドの1人称文;私は●●洗剤です>

あなたは私の名前を耳にしたことはないでしょう。また私を使った洗濯であなたの衣類がどのような状態になるかについても耳にしたことはないと思います。

市場に出回っている洗剤はどれも衣類をきれいにすることができます。しかし、その色合いを保てるかどうかはまた別の問題です。私の独自の漂白成分のテストでは、洗濯を重ねたにもかかわらず白い服も色物の服も何度洗濯しても他の洗剤よりブライトであることが証明されています。

実際、20回行われたテストで私を使った衣類は、漂白成分入りの洗剤としては首位をいく洗剤よりもブライト度が15%高いことが分かりました。理由は私の独自の漂白成分が他の製品に比べて白物にも色物にも強く働くように成分配合されているからです。

私を買う人々は私に似ているでしょう。私は信頼というものが持つ力を信じており、その人々もそうだろうと思います。

私の顧客にとっては「十分によい」は「すばらしい」とは大違いであり、彼らが求めるのは「すばらしい」です。自信のある人とは、言ってみれば「有能で信頼できる」人のことです。人はそれらしく見えるようにすれば、やがて実際にそうなるのです。くすんだ色の服ではなく、際立って清潔で冴えた色の服を身につけることから生まれる自信。それが私が存在する最も重要な理由です。

 

<見込み客の1人称文>

毎日が忙しい。家庭と仕事の両方で自分の責任を果たそうとすると、残された時間はほとんどない。日々の家事―食器洗い、掃除、選択などーはできるかぎり少ない時間で済ませたい。しかし、一方で、他のあらゆることでもそうだが私は手抜きをしたくない。

私は約束を果たす製品を必要とする。だから自分が信頼する企業のものを買う。新しい製品を使ってみたいとは思うが、それによって私の時間とお金を浪費したくない。その製品が一番安いか、あるいは一番高いかは問題ではない。私が欲しているのは最良の製品だ。

私は仕事での成功を望んでいる。その実現のために多くのエネルギーを割いている。プレゼンテーション、契約の締結、その他いかなることにおいても、私が必ず約束を果たす人間であることを顧客に信じて欲しいと思っている。

顧客に私がどう見えるかは、私が話すことと同じくらい重要だ。私が身につけているものは私という人間を反映する。人前での私は、快活で自信に溢れ有能でなければならない。

クローゼットに入ったとき、私の衣服が買ったときと変わらない状態にあることを私は求める。ほころびもシミも色あせもない状態にあることを。私にはほころびを繕う時間はない。洗濯をし直す時間もない。私には無駄にできる時間はない。

私は今使っている洗剤にかなり満足しており、別の洗剤を使ったことはほとんどない。今のところ洗剤を変える理由はない。現在の洗剤は私が必要とする機能を果たしてくれている。

 

 

【参考】

『ストーリー・ブランディング』ジム・シグノレリ著 ダイレクト出版

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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