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採用で見るべきポイント①

■「簡単に変化する能力」は採用段階で見る必要はない

 

企業内で必要な人材を確保するには、採用と育成の2つの方法があります。なにも最初から必要な能力を兼ね備えた人材を採用する必要はなく、採用後に社内での育成により、必要な能力を身に付けさせることもできます。このことは、企業が人材を採用するにあたって大いに考慮すべきことです。

 

能力は、「比較的簡単に変化する能力」「可変的だが変わりにくい能力」「非常に変わりにくい能力」の3つがあります。産業・組織心理学分野の研究者であり、コンサルタントでもあるブラッドフォードは、「簡単に変化する能力」は採用後に育成できるのだから採用段階においてしゃかりにきなってみる必要はなく、「非常に変わりにくい能力」については、採用段階でしっかり見ておかないと、後々どうしようもないと主張しています。

 

 

■口頭でのコミュニケーション能力を重視するのは誤り?

 

たとえば、口頭でのコミュニケーション能力は日本企業の採用段階でかなり重点が置かれています。集団討議や個人面接の場でも口頭でのコミュニケーション能力の巧拙で面接官の印象が決まります。日本企業の実に80%以上が、口頭でのコミュニケーション能力を、自社の選考の際に重視してる基準として挙げています。

 

しかしながら、口頭でのコミュニケーション能力は、ある程度経験を積めば大いに改善することができます。よって、採用段階ではあまり注視する必要はないことになります。新入社員の頃は、おどおどしていて自信なさげであったのに、経験を積む過程でだんだんと自信を持って主張できるようになるというのは自然なことでしょう。

 

その一方で、IQに代表される知能、創造性、ものごとを概念的にとらえる概念的能力、またその人が持っているエネルギーの高さや、部下を鼓舞し、部下に対して仕事へのエネルギーを充填する能力などは、非常に変わりにくいとされます。よって、採用段階できちんと見ておく必要があります。

 

【参考】

『採用学』服部泰宏著 新潮社

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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