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OODAループ

OODAループとは?

 

OODAループとは、「観察(Observe)」「仮説構築(Orient)」「意思決定(Decide)」「実行(Act)」の4つからなる一連のサイクルです。

 

もともとアメリカ海兵隊のパイロットの意思決定モデルとして活用されていたものです。変化の激しい現在の経営環境では、これまでのPDCAサイクルのように、計画から始めることに意味がないがないのではという疑問から、注目されたという経緯があるようです。

 

現場のリーダーが、実際の環境に応じて、その場で戦略を策定・実現するという自律分散型の意思決定モデルとされます。

 

 

OODAループは知識創造にはつながらない?

 

しかしながら野中郁次郎・一橋大学名誉教授は、「OODAはあくまで個人の状況適応能力を開発するツールであって、経営の質を高める、ビジネスモデルを改革する、新規事業を開発する、イノベーションを生み出すなど、組織の知識創造を導き出すものではない」といいます。

 

継続的にイノベーションを行う、改善活動を行うためには、個人の知をいかに他の個人の知と結びつけて組織の知に昇華させ、さらに組織の知を個人に反映させることが大事です。

 

その点において、OODAループは、顧客現場と事業現場の間を瞬時に結びつけるものではあるものの、個人の知識の組織での共有の観点はなく、組織全体での知識創造のためのものではないといえそうです。

 

一橋大学の名和高司客員教授は、OODAループは、「感知」「判断」「動作」という情報処理プロセスのスピードを極限にまで高めようとする営みであり、反射能力は速くなるが、垂直思考や水平思考が高まるわけではないといいます。

 

 

【参考・引用】

『経営改革大全』名和高司著 日本経済新聞出版

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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