アナロジーを使った発想技法⑤(逆設定法)
逆設定法とは、ステファン・グロスマンが考案したもので、お題となる対象において常識とされていることの、あえて逆を設定し、そこから問題点を導き出すというものです。ここでは、焦点法と同じ「中年向けのWebポータルサイトを構築する」を例に挙げます。
<中年男性向けポータルサイト構築>
「対象における一般常識」→「逆設定」→「問題点と解決策」といったように発展させていきます。
〇毎回アクセスが面倒→毎回アクセスが不要→アクセスが面倒に感じないモチベーションは?サイトの更新内容をメールで伝えるのはどうか?
〇ページ数が多く、情報量が膨大→ページ数が少ない、情報が少ない→1ページ内ですべての情報が取り出せるようなインターフェースはできないか?人がナビゲートすることはできないか?
〇PCが必要→PCが不要→携帯電話でのアクセスも可能にしては?サイトの内容を会報誌などで伝える方法はどうか?
〇無料で使える→有料でも使いたいものがある→アンケートをとり、要望の高いものに関しては原価が高いものでも有料にてサービスを提供するのはどうか?
〇マイページへログインする→マイページへログインしない→いつでも自由に、手軽に発言できるように会員制を採用しないのはどうか?オフ会などで情報交換の機会を設けてはどうか?
【参考】
『発想フレームワーク55』永田豊志著 SBクリエイティブ